フロントアクスルが降ろされた後、次にトランスミッションとトランスファーケースを降ろす作業が行われました。
人力で少しづつ切り離していきます。
シフターホールからはちょうどミッション、アダプター、トランスファーを確認することが出来ます。
そして無事にC-4トランスミッションが降ろされました。
貴重なブロンコアダプターも良い状態で維持されています。
続いてDANA20トランスファーケースが降ろされました。
こちらも損耗は見られますが十分、リビルトによってリフレッシュすることが出来そうです。取り外されたパーツはそれぞれリビルトされブロンコレーサーに戻されることになります。
引き続き、1969 Winning Racerのヒストリーをご紹介して参ります。
アーリーブロンコ専門店
Show Room Bronco Ranch
東京都世田谷区世田谷1-47-2
http://bronco-ranch.com
TEL:03-6413-1531
FAX:03-6413-1532
e-mail:inquiry@bronco-ranch.com
Vintage 4×4 Automobile
Factory Garage弦巻
東京都世田谷区弦巻3-30-7
http://garage-tsurumaki.com
TEL:03-3425-7313
FAX:03-6413-1532
e-mail:inquiry@garage-tsurumaki.com
☆Bronco Ranch & Garage弦巻では、日曜日・祝日にご来店を希望される場合完全予約制にてご対応させていただきます。ご来店を希望される場合はお手数ですが事前にご連絡下さい。よろしくお願いいたします。
Instagram
Facebook
楽天ショップ
☆8月25日の展示車両☆
1970 Ford Bronco Sport
ぜひお越しください♬♪


レストア作業中の’69 Winning Racer、フューエルタンクに続いて足回りのリフレッシュ作業が行われました。まずはフロントサスペンションからばらしていきます。
フロントアクスルからロッキングハブを取り外します。
ブレーキディスクが取り外されました。ブレーキパーツは後のオフロードレース出場に向けて、Newパーツへと交換されます。
続いてアップライトが取り外されました。こちらはクリーニングの後、再使用されます。
そしてDANA44フロントエンドが取り外されました。こちらは全てのシール類、Uジョイントなどの消耗パーツをNewパーツへと交換し、リフレッシュされます。
ハウジングにはダメージ痕が。数々のオフロードレースを勝ち抜いてきたことを物語る傷跡です。
フューエルタンクがオーバーホールのため降ろされているため、カーゴスペースはスッキリした状態です。
レストア作業の為にファクトリーへ持ち込まれた、’69 Winning Racer、まずはフューエルタンクのレストアからスタートしました。
こちらがストロップオリジナルのフューエルタンクです。
左右二分割式となっています。
製品情報を辿ると’70年代製のフューエルセルタンクであることが確認されました。
接続金具を取り外しセルを取り外します。
取り外してみるとフューエルセル内部からは大量の堆積物が出てきました。数多くのオフロードレースを走破してきた証でしょうか。
セル内部をクリーニングし損傷が無いかを確認します。
そしてアウターカバーもクリーニングを施し再生します。
レストア作業に先立って検討された結果、1969 Mexican 1000 Winning Racerは1972年のMexican 1000出場時の姿への復元を目指すことが決定されました。
N氏とZ氏はこのBronco Racerのディテーリングを経てレストアメニューを考えている間にある計画を思いつきました。
それはこのStroppe Racerが現役時代に駆け抜けた、Baja Californiaへの回帰でした。2人はこの個体でMexican 1000レースへ出場する計画を思いついたのです。
まずはエアークリーナーなどエレメンツパーツの整備を行い、自走可能な状態へとメインテナンスを施し、
長い間、倉庫で眠っていた’69 Mexican 1000出場時に装着されていたバケットシートを装着しました。
そして本格的なレストア作業を前に、1969 Mexican 1000 Winning Racerは2009年4月、全米最大のフォード車のためのイベント、Fabulous Fords Foreverへと持ち込まれたのでした。
N氏とZ氏は”Red Racer” を入手するとすぐに、ディテールの確認を行い、その後のレストアメニューについての検討を始めました。
“Red Raser” のディテールを確認すると、随所にこの個体がオリジナルのStroppe Racerである証を発見することが出来ました。それはフロントショックタワーや、
ロールケージ、
Stroppe Racer特有のVINタグなどです。すべてのStroppe Racer BroncoにはフォードによるVINプレートとこちらのStroppeによるタグの両方が備え付けられていたのです。
そしてこの個体の最大の特徴はワイド化されたフレームに合わせてリアサスペンションの支持ポイントもワイド化されている点です。
1969 Winning Racerのリアエンドのフレーム形状は他のStroppe Racerと根本的に異なっているのです。これがこの個体が本物である確たる証拠となっているのです。
2008年4月、Baja BroncoのスペシャリストであるAndrew Norton氏(以下N氏)の携帯電話が鳴りました。盟友であるTodd Zuercher氏(以下Z氏)からの電話でした。普段、Z氏からN氏への連絡はEメールで行われることが常でしたので、Z氏からの電話はN氏にとって予期せぬものだったのです。
電話に出たN氏に対してZ氏はこう告げたのです。「遂にこの時が来た...」
それは1995年にZ氏が発見し、1998年から二人が興味を抱き、譲受けるべく、度々、そのオーナーと交渉してきた1台のBroncoが売りに出されたことを告げる電話だったのです。
その”Red Racer” Broncoはオーナーによってサンドタイヤが装着されるなどして、サンドバギー仕様となっていましたが、その特徴的なロールケージやダッシュパネル、エンジンコンパートメント、ロッカーパネルから出されたストレートパイプエキゾーストなどを見れば、この個体がStroppe Racerであることは明らかでした。
1998年以来、10年の間、何台かのStroppe Racer Broncoがマーケットに売りに出されましたが、N氏とZ氏にそれらを購入するチャンスは巡って来ませんでした。そこで二人はこの”Red Racer” Broncoを誰にも知られないよう、ひた隠しにする作戦を立て、実行してきたのです。
実際、二人の作戦の通り、砂場でこれらの写真が撮られて以降、”Red Racer” はトイボックストレイラーに仕舞い込まれ、数年の間、誰の目に触れることもありませんでした。
N氏とZ氏は、このようなレーサーブロンコはフォードにとって重要なアイコンであるという点に留まらず、オフロードレーシングの歴史にとっても重要な存在であると考えました。そこで二人はこの”Red Racer”を購入し、歴史を紐解き、そして適切な姿で保存することを決意したのでした。
この個体にとっての最初のレースは1968年のMexican 1000でした。ドライバーはParnelli JonesでナビゲーターはBill Stroppeという黄金のコンビでしたが、トラブルによって完走することは出来ませんでした。
Rod Hallはその後、この’69 Winner Racerを駆って数多くのオフロードレースに出場し、優勝、2位、3位といったリザルトを残しました。
1969年から1975年の間に輝かしい戦績を納めたのです。
その結果、現存するStroppe Racer Broncoの中で最も完全な状態で存在する個体として君臨しているのです。
フォードは必要に応じて更に数台のブロンコをストロップのチームへと提供していましたので、各レースに於いて6台程度のブロンコがストロップチームから参戦していました。写真は1970年に撮影されたストロップのファクトリーです。
ストロップが最初に手掛けたブロンコ達は年々改良され、レースへの参戦を終えると、廃棄されました。しかし数台のブロンコは新しいパーツと技術でアップデートされレース参戦を続けました。このLarry MinorとRod Hallによって1969 Mexican 1000を制したレーシングブロンコもそのような個体の内の1台でした。
1969年のMexican 1000での勝利はBajaレーシングの歴史上、初めて4輪車が2輪車のタイムを上回り、総合優勝を果たしたという意味において最も有名な勝利です。
’69 Winner Broncoはフォードモーターカンパニーのテスト車両として、1968年のVINコード末尾00001が与えれれ、即ち1968年式
現存するStroppe Racing Broncoは僅か8台のみであり、その内の3台のみが自走可能な状態にあります。”69 Winner”はもちろん、その内の1台です。Los Angelesに生息するJohnny CreanのRacing Broncoもその3台の内の1台で、自走可能ですが、ストリートユース仕様へと大幅に改造されています。



