RESTORATION

1979 Chevrolet K-10 Silverado

AFTER

BEFORE

■この車について

1979 Chevrolet K-10 Silverado、丸目のフロントマスク最終年となるK-10です。シングルキャブ+ショートベッドの組み合わせは希少な存在で、程度の良い個体はなかなか見つけることができません。フリートサイドベッドもとても良い状態を保っていました。この個体をベースに、ボディのリペイント、インテリアのリファインを行いアメリカより輸入しています。カリフォルニアでのボディペイント&インテリアリファイン作業、日本到着後ガレージ弦巻で行った点検&整備、仕上げの模様をお伝えします。

  • 丸目最終年となr1979y モデルのK-10です。
  • 希少なシングルキャブ+ショートベットの組み合わせで、フリートサイドベッドも傷みの無い価値ある1台。ボディカラーはとても珍しいミスティックシルバーです。
  • 1979 Chevrolet K-10 Silverado のリペイント作業がスタートしました。まずはバンパーやグリルなどが取り外します。グリルは社外品が付いていますが、ペイント終了後、OEM品へと交換しました。
  • ドアミラー、トリム類が取り外され、テールランプレンズが取り外された状態です。
  • テールゲートに付属する貴重なCHVROLETロゴプレートも一旦取り外しました。ご覧の通りボディはストレートな状態です。
  • ドアパネルが外され、ドア本体が取り外される前の状態です。バーガンディ色のインテリアはとても綺麗な状態で、ペイント終了後行なわれるインテリアのリファインメニューは、クラックが入っているダッシュボードの交換とカーペットの張替えのみの予定です。
  • 前オーナーによって張り替えられたシートスキンはご覧の通り、シートカバーに覆われており、まるで新品のような状態を保っていました。
  • 左右フェンダー、左右ドアが外され、着々とペイントの準備が整いつつある、Mystic Silver号です。
  • ベッドの端部までペイントするために、一度、ベッドが降ろしました。
  • ベッドは破損がなく、良い状態を保っています。
  • 今回はベッドを下したついでに、フレームのリペイント作業とすべてのボディマウントの交換作業を行いました。
  • 取り外されたボディコンポーネンツがブースに入れられ、ペイントされていきます。
  • こちらはエンジンフードです。この丸目ヘッドライトの3代目C/Kシリーズのフードは2代目ほどではありませんが、80年以降の角目モデルのそれに比べて、エッジ部分の厚みがあり、押出しの強いフロントマスクを形成するひとつの要素となっています。
  • フロントフェンダーもクロームモールディングが取り付けられる部分がボディラインと平行に盛り上がっており、80年代のC/Kシリーズには無い、70年代特有の手の込んだ造りとなっています。
  • ひとつひとつのコンポーネンツを丁寧にペイントしていきます。
  • 左右のドアもドアウィンドウなど内部の構成部材をすべて取り外し、丁寧にペイントされていきます。当ガレージでは仕上がりの美しさを重視するあまり、採算度外視で手間暇をかけたペイント作業を心掛けているのです。
  • 実際のところ、ここまで手の込んだ作業を限られた予算で受けてくれるボディショップを探すのは至難の業ですが、試行錯誤の結果、クォリティはもちろんのこと、コストパフォーマンス的にも自信を持ってご紹介できる内容を実現しています。
  • テールゲートも綺麗にペイントされました。
  • ベッドもペイント完了です。この後、各コンポーネンツをしっかりと乾燥させ、磨き作業が行われボディへと組み付けられていきます。
  • ボディコンポーネンツに続き、キャビンのペイント作業が完了しました。
  • キャビンの裏側部分も綺麗にペイントされました。こことベッドの先端はベッドを降ろさなければペイントできないので、多くの場合リペイントされずに汚れたままにされてしまう部分です。当ガレージでは仕上がりの美しさにこだわり、この様にベッドを降ろしての細部に渡るリペイント作業を行ないました。コストは嵩みますがこだわりを持ちたい部分なのです。
  • ロッカーパネルやドアピラー部分も綺麗にペイントされました。
  • コウルパネルも同様に綺麗にリペイントされています。
  • キャビンは再度マスキングされポリッシングされた後、各ボディコンポーネンツが取り付けられていきます。
  • キャビンのペイント&磨き作業を終えた、Mystic Silver号です。
  • 丁寧な磨き作業により、クォリティの高い仕上がりを実現できました。下地処理や各コンポーネンツのバラシ作業など、手間のかかる作業を省いたいわゆるチープなペイントでは実現できない輝きです。
  • グリルの内側、コアサポートもフラットブラックでリペイントしました。この部分は目を凝らして見ると目立つ部分で、当ガレージがリペイント作業時において必ず手を入れるようにしているこだわりのポイントです。
  • 各ボディコンポーネンツも磨き作業を経て美しい仕上がりです。
  • ベッドの先端部分も同様に、綺麗に仕上がりました。この部分はフレームに載せられると見えない部分となりますが、そんな見えない部分にもこだわりを持ち、手を抜かないことが全体のクォリティを上げる上で重要な要素となるのです。この後、ベッドの内側はLine-X加工を施します。
  • フロントフェンダー、フード、パッセンジャーサイドドアが取り付けられ、フレームにベッドが載せられました。もちろん、ボディマウント類はすべて新品へと交換しています。
  • ボディクロームモールディングもすべて新品へと交換しました。
  • 社外品が取り付けられていたフロントグリルですが、Usedのオリジナルパーツを探しましたが入手出来ず、仕方なくリプロ品をとりあえずは取り付けることになりました。
  • ご覧の通り、ボディはストレートで美しい仕上がりです。
  • すべてのコンポーネンツを取り外してペイントを施し、そして再度、組み付け作業を行っていくため、建付け調整が必要でどうしても時間がかかってしまいます。しかし駆け足作業でクォリティを落とす訳にはいきません。しっかりと確実に作業を進めていきます
  • ベッドは雨の多い日本での使用を念頭に、Line-Xを施工します。
  • リペイント作業を終えたMystic Silver号です。
  • 美しい仕上がりを実現することが出来ました。
  • フロントグリルはオリジナルの中古品が手に入らなかったため、新品のリプロ品を取り付けました。このトラックに取り付けられていた社外品のグリルと比較すると、本来の顔を取り戻した感があり、だいぶ良くなりました。
  • リアサイドも綺麗に仕上がりました。
  • リアパッセンジャーサイド。
  • あとは貴重なCHEVROLETロゴの入ったテールゲートプレートを取り付ければエクステリアの作業は完了となります。
  • ベッドにはLine-Xコーティングを施しました。これで雨の多い日本でも安心です。
  • リペイント工程を終えたMystic Silver号は続いてインテリアのリファイン作業へと移ります。
  • 前オーナーによってシートカバーが装着されていたためシートスキンはとてもクリーンな状態を保っています。そのため今回はシートスキンの張り替えは行わないことにしました。
  • インテリアでは、ひび割れが見受けられるダッシュパッドの交換。
  • 多少、くたびれた感のあるすべてのシートベルトを交換。
  • 丁寧なクリーニング作業を施せば復活しそうなカーペットですが、せっかくのNewペイントを引き立たせるため、カーペットの貼り替えも行うことにしました。その他、ヘッドライナーの貼り替え、サンバイザー交換、ドームライトカバーの交換等々を行います。
  • ドアパネルなどは非常に綺麗な状態でしたので、現状の物を生かすことになりました。
  • Upholstery Shopへと入庫したMystic Silver号です。このShopは当ガレージのCA事務所から至近の距離にあり、プライスは高めですが腕は確かという評判のShopなんです。
  • Upholstery Shopに入庫中のMystic Silver号です。
  • ヘッドライナーを張り替えました。
  • サンバイザーを張り替えました。
  • シートベルトも新品へと交換済み。
  • カーペットも新品に張り替えました。
  • ひび割れていたダッシュパッドを交換してインテリアのリファイン作業は完了となります。
  • それにしてもこのバーガンディカラーのインテリア、派手すぎず渋すぎず、アメリカンな雰囲気満点でグッドですね。丸目ヘッドライト世代のクルマが持つ独特のヴィンテージ感を良い具合に醸し出しています。
  • バックオーダーになっていたバーガンディ色のダッシュパッドが到着し取り付けられました。
  • ダッシュパッドの他、カーペット、ヘッドライナー、サンバイザー、シートベルトなどがNewパーツへと交換されとてもクリーンな状態です。
  • オリジナルパーツを上手く生かしながら、新しいオーナー様が直接触れる消耗パーツを交換することで、このトラックの持つ価値を損なうことなくリフレッシュすることができました。
  • インテリアのリファイン作業終了後、エアコンに不具合が見つかったため、近くのエアコンショップへと入庫です。
  • コンプレッサーの消耗パーツを交換中。
  • カリフォルニアでのすべての作業が終了し、船済み待ちの1979 Chevrolet K-10。Mystic SilverのNewペイントが眩しいです。
  • ベッドは一度降ろされ、キャビン裏側やベッド端部もきれいにリペイント。ボディパネルのちり合わせも丹念に行い、完璧なストレートボディへと仕上げることできました。
  • このアングルからのボディラインも完璧にストレートです。
  • ペイントのクオリティがお判りいただけるでしょうか? 丁寧な作業と確実なスキルによってのみ生み出される美しい仕上がりです。
  • オリジナルのSilveradoエンブレムもブラッシュアップされ元の位置に取り付けられました。
  • インテリアも申し分ないきれいな仕上がりです。
  • エンジンルームとアンダーボディのリフレッシュ作業は、ガレージ到着後に行ないます。
  • フード裏側もきれいにリペイントされています。
  • ベッドはLine-Xコーティングを施しています。これで高温多湿な日本でも安心です。
  • アメリカからの長旅を終え、ガレージに到着した1979 Chevrolet K-10 Silverradoです。
  • ストレートなミスティックシルバーのボディ、美しいです!
  • 新品のモール類も輝いています。
  • リファインされたバーガンディのインテリアもとても綺麗です。
  • 今まで丁寧に扱われてきたこともあり、ベンチシートのコンディションも上々!
  • ベッドはLine-Xコーティングを施していますので、仕事に遊びにとガンガンに使っていただけますね。雨対策もバッチリです。
  • 存在感のある丸目のフロントマスク。ニューグリルでキリッとした表情に仕上がっています。
  • 先日ガレージに到着した1979 Chevy K-10の仕上げに向けて作業を開始しました。
  • まずは交換が必要なパーツを見極める作業から。パーツ出しを行います。
  • 続いて高圧洗浄機を用いて下まわりの汚れを一気に洗い流します。その後ワイヤブラシなどで細かな汚れを落とせば完了。当ガレージでは整備の段階でデフやトランスファなどのガスケット類を総交換していますが、漏れやニジミがあった場合には下まわりを綺麗にして原因を探ることでその後の対策に役立ちます。
  • 前後のブレーキまわりも点検&清掃を行いました。ブレーキはどちらも問題なさそうです。ブレーキホース交換などは納車整備の際に改めて点検&整備を行います。
  • 荷台も水でさっぱりと洗い流しました。LINE-Xを施工している荷台は水洗いしても問題なしなので、サーフボードやキャンプ道具など汚れたものをガシガシ載せて遊びに使いたいですね。
  • クリーニング後の下まわりは、シャーシーブラックで綺麗に整えました。
  • 高圧洗浄機で余分な油分やホコリなどの汚れを落とした状態です。汚れをスッキリと洗い落とすことでシャシーブラックの乗りがよくなるだけでなく、ベッドやフレームの裏側などのコンディションを確認できるという利点もあります。このK-10はとてもいいコンディションを保っていることが改めて確認できました。この後水分を十分に飛ばして、シャシーブラックを吹いていきます。
  • ほぼ作業が終了した状態です。ベースの状態が良かったこともあり、とても綺麗に仕上げることができました。
  • リペイント後のエンジンフードにインシュレータ―を取り付けました。インシュレータ―はエンジン音や熱を抑えこんでくれる大切なパーツです。
  • アメリカから届いたインシュレーターは1枚の掛け布団のような状態なんです。これを取り付けるフードの大きさに合わせてカットしていきます。
  • インシュレーターはグラスウール製なので今回はピットではなくアウトドアで作業を行いました。見ているだけでもチクチクしてきてしまうのですが、作業している人間は防護マスクとビニール手袋が欠かせません。
  • チクチクとの闘いを乗り越え、インシュレーターの取り付け完了です。苦労の甲斐あって、ピッチリと貼り付けることができました。コレでしっかりとエンジン音と熱を抑えてくれますね。
  • K-10の整備を進めている頃、同時に納車整備を進めていた1979 K-5 Blazerとの2ショットです。
  • どちらも1979年式。そしてボディカラーもミスティックシルバーというまさにTwinsです。
  • 緑がよく似合いますね。ちょっと離れてみた佇まいも、この年代ならではの雰囲気を醸し出しています。
  • K-10の油脂類交換を行いました。
  • まずはディファレンシャルから。アメリカ車の多くは国産車のようにデフにドレンがありませんということでいちいちディファレンシャルカバーを剥がしてオイル交換をすることになります。
  • 外したデフカバーも綺麗に清掃したのちにデフへと戻します。
  • ディファレンシャルカバーのガスケット類を一晩乾燥させたのち、新しいデフオイルを注入。粘土の高いデフオイルは流し込むのもオイルジョッキで…というわけにはいきません。ポンプでシュコシュコと送りながらフィラーギリギリまでオイルを注入して作業終了です。
  • speedometerの動きがぎこちなかったのでオーバーホールを行いました。メーターまわりをここまでバラしたついでに普段手の届かないところもクリーニングを行いました。
  • こちらが外したspeedometer。パネルや針はきれいな状態を保っていました。
  • いろいろと試してみたところ、どうもこの辺りの部品がダメ、ということでオーバーホールを行いました。細かいパーツ単位まで分解&清掃を行ったメーターはバッチリと作動。オーバーホール後の写真を撮り忘れてしまったのですが、中身のリフレッシュと共に文字盤も輝きを取り戻していました。
  • メーターを元の場所に取り付け、ダッシュベゼルを被せれば作業終了。今回の作業に合わせダッシュベゼルを新品に交換しています。ヘアライン加工パネルの鈍い輝きがいい感じです。
  • ご納車時の整備のみを残しStockListの仲間入りを果たした1979 Chevrolet K-10です。
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